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侵入奇胎の闘病記 | 1. MTX第1クール(前半)

胞状奇胎・侵入奇胎
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侵入奇胎 第1クール MTX筋肉注射 ※入院〜3日目

5月31日、入院初日

入院当日は母と夫が付いてきてくれた。

入院初日は投薬はなく、入院手続と担当医・薬剤師からの説明を受ける以外、特にすることがない。

幸い、自由に仕事ができる会社であったため、この日は午前休を取り、午後からは病室からリモートワークをすることにしていた。

こんなに元気なのに、一旦入院手続をしてしまうと、その日はもう外出禁止になってしまうらしく、軽く軟禁状態に。

入院手続だけ済ませたら3人で美味しいランチを食べに出かけようと思っていたが計画が狂ってしまった。

古い院内にはカフェテリアも無い。

道すがらどこかでテイクアウトでもすれば良かったと後悔しつつ、仕方なく院内のコンビニへお昼ご飯を買いに行き、談話室で食べた。

間も無く医師や薬剤師からそれぞれこれから受けるメトトレキサート(MTX)での投薬治療について説明があった。

担当医は先日外来で診て下さったW先生ではなく、若い女性医だった。

入院期間がいつまでなのか明確に知らされておらず、一体いつ退院できるのかもよく分からなかったので聞いてみると、

女性医:「入院は一応1週間ほどと聞いていますが…あれ、聞いていませんかね?」

いや、聞いていないも何も、今日入院して初めて話したのがあなたなんですけど…連携が取れていないのか?

何だかイマイチ頼りない。

その後は薬剤師の先生が説明に来る。

メトトレキサート(MTX)の主な副作用は口内炎であり、予防のためにこまめに歯磨きや口ゆすぎを行った方が良いことなどを教えてくれた。

既に色々な方のブログで予習をしてきたが、MTXでそこまで酷い副作用になったという話はあまり聞かなかった。

ただ、一人だけ、物凄く酷い口内炎症状が出たために固形物が全く食べられなくなってしまったという方がいた。

しかしその方は「自分はかなり珍しい方のようなのであまり心配しなくて良い」と記載していた。

なので、この時点では私もあまり自分に恐ろしい副作用が襲いかかるような心配はしていなかった。

先生方からの説明が終わると、母は帰宅し、私は仕事を始めた。

夫も私のベッドの側で仕事をしていたが、病院の夕食時間(18時半)になると帰って行った。

MTX投与1日目 – 体調変化なし

口腔外科の受診

朝8:30。

有村架純似の可愛い看護婦さんが朝食を運んできてくれる。

看護婦さん:「Luiさん、本日は口腔外科外来の予約が入っています。あとは9:30からお注射ですね。口腔外科外来はこちらの予約票を持って行ってくださいね。」

礼を言って予約票を受け取ると、そこには口腔外来の予約時間が記載されていなかった。

9:30からの注射だとすると、口腔外科は注射の後で良いのか??

よく分からないので次に看護婦さんが来てくれた時にでも聞こうと、朝食を済ませてワゴンへ食器を運び、歯を磨いて顔を洗い、化粧水をペタペタとつけていた。

するとそこに先ほどの看護婦さんが現れ、

看護婦さん:「あれ、Luiさん、口腔外来の方はもう行かれました…か?」

私:「え。注射前に行かなきゃいけなかったんですか?すみません、まだ行ってないです。」

看護婦さん:「あ、そうなんですね。分かりました。お注射の方は少し遅らせるように先生にお願いしておきますので、口腔外来、先に行って来てください。」

私:「はい、すみません。。」

8:30に朝食を食べ始めているのに9:30の注射に間に合わせるように口腔外科外来に行って来るとは、結構アグレッシブなスケジュールだなと思いながら急いで着替えて外来の方へ移動した。

口腔外科外来では頭のレントゲンを撮った後に口腔外科の先生の診察があった。

口腔外科医:「うん、今の所口腔内に問題は無さそうですし、歯もしっかり磨けているようですね。メトトレキサートはどうしても口腔内がかなり荒れてしまうので、口腔ケアはしっかりしておきましょう。入院中に口腔ケアの予約を入れておきますね。」

…ここまで脅されると流石に怖くなって来る。副作用の口内炎とはどれくらい酷いものなのだろうか?

メトトレキサート(MTX)注射

病室へ戻ると、間も無く若い癒し系の男性医師が看護婦さん2名と共にやって来た。

看護婦さん2名は可愛らしい声で患者名と薬品名を読み上げた。

男性医師:「Luiさん、はい、では注射を打っていきますので、ちょっとうつ伏せに寝ていただけますか。」

うつ伏せに寝ると、看護婦さんが「失礼しますね〜」と行って私の上着を捲る。

お尻に注射と言ってもお尻を丸出しにされる訳ではなく、ほぼ腰の辺りに打たれるようだ。

男性医師:「はい、じゃあちょっとチクっとしますよ〜」

針が刺された瞬間、条件反射で体がビクッとなったが、痛みは大したことはなく、しかも刺されたと思えば一瞬で終わった。

男性医師:「はい、お疲れ様でした〜」

看護婦さんが注射部位に絆創膏を貼り、優しく衣服を整えてくれた。

ランチで外出

間も無く、休暇を取ってくれた旦那がひょこっと現れ、ランチのために外に連れ出してくれた。

マスクなど付ける習慣が無い国から来たのに、きちんとマスクも装着し、既に万全の体制だった(笑)。

ランチぐらいは外で食べないと、気分が滅入ってしまう!

夫:「マスクは持った?お店の中は冷房で冷えてるから、ちゃんと上着を持っていきなさい」

と、まだ全然元気な私を既に病人扱い(笑)。

美味しいうどん屋を発見し、この際食べられる時に食べておこうと、激辛の坦々うどんを食べた。

そう、私は辛い物が好物なのだ!


※ちなみに鍋焼きうどんが大好物だが、流石に暑くて断念。

万が一口内炎症状が出て食べられなくなってしまった時のために、食べられるうちに食べておかなくては。

さらに帰りの道すがら、タリーズでアイスラテも買って帰る。

病室で仕事再開

午後から再びリモートで仕事に入ると、会社の後輩のSちゃんがバスケット一杯のフルーツを持ってお見舞いに来てくれた。

私は2人部屋を選んだが、幸い同室には誰もいなかったので貸切状態であった。

Sちゃんも一緒にリモートMTGに入り、入院中というのにきゃいのきゃいのと楽しい1日になってしまった。

MTGが終わるとSちゃんはオフィスに帰り、きゃいきゃいしている様子を微笑ましく見守ってくれいた夫も、夕食が運ばれて来ると同時に帰って行った。

なんだ、全然副作用無いじゃん。これなら何クールでもいける♩

とすっかり楽観的になり、お隣さんもいない静かな寝室でぐっすり眠った。

MTX投与2日目 – 襲いかかる頭痛と吐き気

注射中にベッドが動き出すハプニング

この日は9:30きっかりに注射が来た。

本日の担当医は若い女医さん。柳原可奈子似の看護婦さんが付き添っていた。

昨日の通り、うつ伏せに寝ると、昨日と違って何の遠慮もなくぐいっとお尻を丸出しにされ、少しムッとした。

女医:「ではちょっとチクっとしますね〜」

右尻にドスッと衝撃が走り、ジワ〜ッと痛くなると共に、何故か下からグ〜ッと腰が持ち上げられ、注射針がどんどん深い所まで刺さっていく。

…ベッドだ!先生が膝でベッドのリモコンを押しちゃってるんだ!

そうしている間にもブッス〜ッと深く入り込んでいく注射針。

っていうか、昨日は一瞬で終わったのにいつまで刺し続けているんだ!?

耐えかねて私が指摘しようとした瞬間、柳原可奈子が

柳:「先生、ベッドのリモコン押しちゃってます(笑)」

と半笑いで指摘してくれた。

女医:「あっやだ〜!ごめんなさい(笑)」

と言いながら慌てて体を離したのでようやくベッドは止まった。

いやいや、めっちゃ痛かったんだですけど!あんなに注射針めり込んで大丈夫だったのか?

しかも昨日の先生に比べたら恐ろしく刺されている時間が長かった。

お陰で右尻がジ〜ンと痛んだ。

ランチ外出中に体調が悪化

また昼頃に夫が会いに来る。

夫:「中庭みたいになっている素敵な場所があるから、そこへ散歩に行こう!」

右尻が痛む以外は特に問題が無かったので、夫と散歩へ出かけた。

すると、病院から少し歩いたところで段々と眠気とだるさが襲って来、頭痛が始まって来た。

具合の悪そうな私を見て夫が「帰る?」と聞いて来たが、少しでも病院から離れていたかったので「大丈夫」と答えた。

イタリアンやカフェ、どんぶり屋などが並んだその場所はお昼時で混んでおり、中で空席がありそうだったのはフレッシュネスバーガーくらいだった。

何か食べれば症状は改善されるかもしれないと、レモンチキンバーガーを頬張った。

すると、食べているうちに頭痛は少し和らいできた。

…暑さに慣れていなかったから熱中症だったのかな?と思い、ランチの後は近くの公園をゆっくりと散歩した。

再び頭痛が襲って来、眠くて仕方がなかったので、ベンチで少し休みたいといって座ると、座った瞬間に眠り込んでしまった。

その様子を見て夫が「もう病院へ戻ろう」と言い、とても良い天気に後ろ髪を引かれながら病院へ戻った。

酷くなる頭痛と嘔吐

頭痛はさらに酷くなり、少し仮眠を取ったが、一向に良くならなかった。

この頭痛は、熱中症になりかかった時の症状に似ているが、後頭部全体が、ぞくぞくと寒気を伴うような、何とも言えず嫌な感じの頭痛なのだ。

夕食時になると、病院食の香りに一気に吐き気を催し、トイレに駆け込み、胃の中の物を全て吐き出した。

胃の中の物を全て吐き出してもまだ嘔吐は続いた。

ゲッソリして部屋に戻ると、夕食が運ばれて来た。

この気分が悪い時に正面に病院食を置かれるのは相当辛かった。

心配した夫に「何か食べないと…」と言われてスープを一口二口、口を付けてみるものの、ウッとなってしまい、全く受け付けなかったので、早々にワゴンに戻してしまった。

明日からは昼・夜の食事は断ろう…

夫は心配しながら帰って行き、家に着いてからも「気分はどう?」とLineをくれた。

少し症状が落ち着いて来ると、少しだけ空腹を感じた。

しかしあれほど激しく吐いたばかりだったので、コンビニでグレープフルーツ味のナタデココを買って来て食べた。

隣人のイビキに悩まされる夜…

貸切状態だった2人部屋だったが、この日から隣のベッドに患者さんが入って来ていた。

彼女は日中は外出していたようだったが夜20時を回った所で戻って来たようだった。

日中に私の方へ挨拶しに来て下さった気の良いご婦人だったのだが、いかんせんいびきが酷くて大変だった。

ようやく吐き気がおさまり、ぐったりとしてウトウトするも、隣からのゴォーッという、苦しそうなイビキが鳴り響き、その度に叩き起こされた。

イヤホンをしても、体を反対側に向けても、この不規則に響く不快な濁音はどうしてもシャットアウトすることができない。

2人部屋なら4人部屋に比べれば酷いイビキの人に当たる確率は減るだろうと、差額ベッド代を払って入院したが、これでは全く追加費用を払った意味が無かった。

何故病院は入院時にイビキ検査を実施して部屋分けをしないのだろうか。

全員イビキをかかない人が揃っていると分かっていれば、4人部屋でも6人部屋でも別に構わなかったのに。

体は大きくてもクゥクゥと静かに眠る夫の隣が恋しかった。

もう次からの投薬は絶対に通院にしようと、騒音鳴り響く中、心に誓った。

ウトウトしては起こされ…を繰り返すうちに、あっという間に外は明るくなってしまった。

 

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侵入奇胎の闘病記 | 2. MTX第1クール(後半)
メトトレキサート(MTX)1クール目入院投薬の後半は、研修医の注射のお陰でしばらくの間足の痛みが取れず、歩行困難になってしまった。入院中は目立った副作用は無かったものの、投薬最終日から様々な前兆の症状が出始めてきたのだった。。
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