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侵入奇胎の闘病記 | 7. MTX第3クール

胞状奇胎・侵入奇胎
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侵入奇胎 第3クール MTX筋肉注射(通院)

18年7月2日 MTX投与1日目

クライオセラピー、実験開始!

舌の左下側から奥歯にかけての口内炎はとうとう治らないまま、第3クールに突入してしまった。

しかし、第2クールの副作用の口内炎があまりに辛かったため、何でも良いから予防策は無いかとひたすら検索し、この日は新たな予防策を用意していった。

それが、クライオセラピーだ。

“クライオセラピー(冷却療法)とは,薬物投与開始5分前から30分間程度氷片を口に含み,口腔内を冷やす方法である.口腔内を冷却することで末梢血管を収縮させ,抗がん剤が粘膜細胞に達する量を減少させる”
つまり、抗がん剤を注射する前後に口の中に氷を含み、口の中の血管を収縮させて血の巡りを悪くさせることによって、口の中に巡ってくる抗がん剤の量を減少させるのだ。
このために、この日は氷を詰めたジャーを持参して行った。

採血するも…hCGの計測ナシ!?

この日も病院へ到着すると、まずは血液検査の予約が入っていたので真っ先に血液検査へ向かった。

月曜日の採血は鬼のように混雑しており、私の前に50人ほどが待っていた。

そして結果が出てくるのにも時間を要し、1時間半ほど待たされた。

しかし、それでもこの時の私は結果が待ち遠しくてたまらなかった。

先週の時点で私のhCGは15.6まで下がっていた。

薬はまだ体の中で働いてくれているはずなので、今日あたりにはもうカットオフになっている可能性だってあるのだ!

そうすれば、今週の投薬は、既にダメ押し1回目ということになる。

ようやく名前を呼ばれて予診室に入ると、新米っぽい若い男性医師の後ろに、少し先輩のように見える女性医師が座っていた。

どちらも初めて見る顔だった。

この病院には一体何人の産婦人科医がいるのか分からないが、「侵入胞状奇胎」という珍しい症例の患者を出来るだけ全部の医師に体験させようとする大学病院側の意図が見え隠れしているようにも思えた。

先輩の女性医師に見られながら、新米男性医師は少し緊張した面持ちで口を開いた。

新米男性医:「血液検査の結果、腎機能も肝機能も問題無いので、このまま投薬を開始していきましょう。」

私:「え?hCGはどうなんですか?」

新米男性医:「え〜と、、 hCGは…」

想定問答通りの質問が来て戸惑ったのか、若い男性医師はフリーズした。

後ろの女性医師がすかさずフォローする。

先輩女性医:「hCGは計測していません。

…何だって?

私:「何故今日は計測しないのですか?」

先輩女性医:「hCGは先週計測しましたので。数値は確か…」

私:「15.6です。でもMTXはその後もまだ働き続けているんですよね?」

先輩女性医:「ええ、まあそうですね。」

私:「では今日のhCG値は何故取らないんですか?」

先輩女性医:「…とりあえず、今日は取っていないので…」

第2クールに投与したMTXは今でも私の体の中で働き続けており、たった1週間でも血液内のhCG値は 変化しているはずなのだ。

それを計測しなくて良いと判断した明確な理由が知りたい。

「1週間でカットオフ値になんかなるはずがない」からか?

一体、誰がそんなことを判断できるのだ?

「月曜日は血液検査が混むからMTX投与が可能かどうかさえ分かればいい」という病院側の勝手な判断ではないのか?

変化しないならしないで、患者の納得のいくように検査結果を見せてから納得できる形で省略して欲しいものだ。

あまりに一方的で勝手過ぎる。

しかし、これ以上この2人を糾弾しても仕方ないことは分かっているので、これ以上食い下がるのはやめておいた。

血液検査を手配したのは別の医師なのだ。

病院側としては、MTX投薬の1回や2回の違いなど、大したことは無いと思っているのだろう。

しかし、私にしてみれば、あの地獄の副作用と戦う地獄の2週間なのだ。

1回でも少なく済むのであれば、それに越したことはない。

考えれば考えるほど腹が立ったが、仕方なく化学療法センターへ向かった。

…この一件のおかげで、この日は先日の不正出血のことを相談し忘れてしまった。

尻丸出し型の医師/看護師にご注意

化学療法センターへ到着し、ベッドへ通されると、すぐに私は持参した氷を口に含み、口腔内を冷やし始めた。

10分ほど経過し、今日は見慣れない看護師がやって来た。

こちらが注射する箇所を出して服をまくると、看護師は不必要に私の下着を下までずり下げた。

…久しぶりに出た。。

化学療法センターでの外来注射になってからは「尻丸出し型」に遭遇する機会が無かったのですっかり安心しきっていたが、久しぶりに出現したこのタイプに、私は一気に警戒心を露わにした。

看護師:「いつもどこら辺に打つと痛いとかありますか〜?」

私はずり下げられた下着を上まで引っ張り上げ、彼女が注射すべき箇所を自分で指差した。

私:「いつももっと上です。ここにお願いします。」

看護師:「そうですよね。もっと上ですよね〜。ではこちらに刺していきますね〜」

幸い、彼女の注射自体の腕はそんなに悪くなかった。

化学療法センターを後にすると、クライオセラピーの「30分間」を守るため、待合室でしばらく氷を口に含んで冷やし続けた。

幸い、暑い日だったので30分間、氷を口に含むのは対して苦ではなかった。

いつもの初日と同じように、この日も特に体調に変化はなく、むしろ口内炎が治って来たおかげで、食べたい放題食べることができた。

18年7月3日 MTX投与2日目

不正出血についての相談

昨日、hCGの一件で相談し忘れてしまったので、先週の金曜日から続く謎の出血について、この日に担当してくれた女性医に相談してみることにした。

私:「先週の金曜日から出血があるんです。月曜日の時点ではhCGが15.6でしたが、金曜日の時点や今週はどれくらいか分かりません。でもこの値でも生理が来ることは有り得るんでしょうか?」

担当医は私の経緯は全く把握していなかったらしく、過去のカルテを、マウスをくりくりしながら確認し始めた。

担当医:「ちょっと確認するので少しお待ちください。」

一度予診室から出て順番が来るのを待つ。

しばらくすると再び名前を呼ばれた。

担当医:「恐らく生理だと思われますが、そこまで量が多くないのであれば心配ないでしょう。」

hCG値がいくつであれば生理を思って良いのか、といった私の質問に対する明確な答えは得られなかった。

確実にhCG値が下がって来ているので、病院を変えるほどの不満は無いものの、私の症状も、恐らく侵入胞状奇胎という病気自体もよく分かっていない若い担当医にたらい回しにされる大学病院の治療が、果たして最善の選択なのかどうか、分からなくなって来た。

投薬とクライオセラピー

この日も化学療法センターで薬を準備している最中に氷を口に含み、自主クライオセラピーを実行した。

投薬後も、前日と同様に待合室で少し口の中を冷やしてから帰宅する。

この日から実質的に休職に入り、時間制約も無かったため、少し気楽になれた。

夜まで続く嘔吐

この日は昼から気分が悪く、吐いてしまうのが怖いので昼食も一口、二口程度にしておいた。

昼食後はずっと寝ていたが、17時頃に目が覚める。

口の中が異様に不味かった。

これは抗がん剤の味だったのだろうか。。

結局食べた物を全てリバースしてしまい、第2クールの最悪な日と同じ状態を辿った。

18年7月4日 MTX投与3日目

朝から気分が悪く…

この日は朝から気分が悪かった。

行きの電車の中でも何度も吐き気に襲われ、持参したビニール袋を手に握り締めていたが、何とか吐かずに病院に辿り着いた。

吐き気止めはいつも化学療法センターでの投薬の直前に飲んでいたが、この日は婦人科の受付に着くなり、速攻で飲んだ。

いつも血圧と体温を測ってくれる看護師さんに「顔色が真っ青ね!」と言われた。

この日の担当医に、いかに気分が悪いかを訴えたが、担当医からは容赦無く投薬実行の指示が出た。

こんな状態に追い討ちをかけるように注射を打ったら、帰りの電車で間違いなく吐くだろうと思いながら、重い足取りで化学療法センターへ向かった。

オエッとなりながらも頑張って氷を口に含み、この日も口を冷やしてから帰宅した。

気分が少しラクになるも、オバチャンのニオイでやられる

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心配していた帰りの電車では、吐き気止めが効いてくれてきたようで、少し気分がラクになってきた。

手に握りしめていたビニール袋を、バッグの中にしまおうかと思ったその時、とある駅で、ケバめのオバチャンが乗車してきた。

席は沢山空いていたので、どうか私の隣には来ないようにという願い虚しく、オバチャンはどっかりと私の隣に座って来た。

と同時に、オバチャンからぷぅ〜んと、香水だか化粧だかの嫌なニオイが漂って来る。

初めに言っておくが、私は香水も柔軟剤も、アメリカちっくな科学的な匂いも、好みの匂いであれば、好きである。

割と強めの香水でも、良い匂いであれば全く神経質になるタイプではない。

ところが、たまにいるのだ。

どうしても無理なニオイが。

例えば、買った当初は良い匂いだったであろうどこぞのハイブランドの香水が、40年の時を経て、酸化しまくって根本的に成分が変質してしまったような…

あるいは、ニオイ付きの化粧品のニオイは全般的に苦手だ。

特に、ファンデなどに含まれる油が古くなってようなニオイ…

どちらか分からないが、あるいはどちらも混ざったニオイなのか、とにかくこれは元気な状態の私でもNGのニオイだった。

このニオイが、せっかく吐き気どめが抑えてくれていた私の脳の「嘔吐神経」を見事に刺激してくれた。

私はしまおうと思っていたビニールを開いて顔を突っ込みながら席を立って車両を変えざるを得なかった。。。

18年7月5日 MTX投与4日目

筋肉注射、一瞬で終わった方がラク?

この日の注射は、やや強面の看護婦さんで、こちらがここ準備をする間も無く、消毒後1秒で針が刺され、2秒後には針が抜かれていた。

消毒〜注射終了までものの3秒で終わってしまい、痛みもなく、ただ呆気に取られてぽか〜んとしていた。

もしかしたら、「痛いですか?もうちょっとですから頑張って下さい。」と言われながらジワジワ注入して行かれるよりも、これくらい潔く一気に入れてくれた方が痛みを感じている間もなく終わってしまって良いのかもしれない。

クライオセラピー、続けるのが難しくなる

3日間続けて来たクライオセラピーだが、吐き気のせいか、あまり暑くない日だったせいか、氷を口に含み続けることが次第に苦痛になって来た。

氷はもうウッとなってしまうようになってきたので、仕方なく氷水を口の中に巡らせながらゆっくり飲む方法に切り替えた。

病院の待合室に長く座っていても余計気分が悪くなるので、氷水を含みながら、この日はすぐに帰宅することにした。

18年7月6日 MTX投与5日目

クライオセラピーで胃を壊す

この日、注射を担当してくれたのは新米っぽい若くて可愛らしい看護師さんだったが、恐る恐る刺してくれた注射針の先は、消毒した箇所から数センチほどズレていた。

痛むお尻をさすりながら、この日も氷を口に含もうとするが、口の前に氷を持って来た時点でウッとなってしまい、もう体が氷を受け付けなくなってしまった。

仕方なく、念の為に持って来た氷水で口腔内を冷やしながら帰るも、胃の調子がおかしくなっていることに気づく。

帰りの電車では、気分の悪さに加えて胃のもたれる感覚でぐったりしていた。

それでも恐ろしい口内炎を防ぐために口の中を冷やさねばと、ほんの少しずつ、氷を口の中に含む。

しかし、しまいには氷水でさえ、飲み込むのがしんどくなって来、手が止まってしまった。

家に帰ると、胃が水自体を受け付けなくなってしまった。

いつも冷やしたおでんの大根は最後まで食べられる唯一の食材であったが、冷たい物自体を胃が受け付けないため、この日は温めて食べた。

早速やって来た副作用と、悪寒

夜になると、胃の疲れも手伝い、何とも気怠く、普通に椅子に座って食卓につくことさえしんどくなってしまった。

額と顔の横も赤くなり始め、痒みが増し、夜には立派な湿疹となっていた。

喉も、風邪の引き始めのように痛み出す。

口の中も、ドクンドクンと脈打つように全体的に痛み始め、頰の裏も少しブヨブヨとして来、違和感を覚え始める。

寝る前になると、怠さは寒気に変わって行った。

涼しい夜ではあったが、ドアを締め切り、タオルケットではなく薄手の羽毛布団を被って寝たが、それでも寒気は治らなかった。

 


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