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侵入奇胎の闘病記 | 10. ついに最終!MTX第4クール

胞状奇胎・侵入奇胎
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最後のもうひと頑張り!ダメ押し1クール

18年7月23日 MTX投与1日目

前回の第3クールから2週間置いての第4クール。

hCGは無事カットオフ値になったので、これがダメ押しの1クールということになる。

8月にダメ押しの2クール目の予約が入っていたが、私の中では既にこれが最後と決めていた。

その心の葛藤の様子を記載した記事は以下↓

侵入奇胎の闘病記 | 9. hCGカットオフ後のダメ押し回数は患者の判断
第3クール後、ついにhCG値はカットオフ値になった。しかし、問題はダメ推しを何回するべきか。主治医のW先生からは「2クール」と言われていたが、ガイドラインによれば実は1~3クールと決められており、そのうちの何回行うかは、最終的には患者の判断だった。

 

この日もいつもの通り、血液検査を終えた後に診察。

この日の担当は何度か診察してくれた研修医っぽい若い男性医だった。

やや頼りないが、きちんと話を聞いてくれるところが良い。

副作用の口内炎が相変わらず酷かったことなどを伝えると、口腔外科を受診したいか尋ねられた。

私:「でも口腔外科って、症状が出ないと何の薬も処方して頂けないんですよね。副作用が出るのは投薬終了日の翌日なので、投薬期間中に予約を入れて頂いても結局処置無しということになってしまうと思います。」

担当医:「分かりました。では一応、日時指定は入れずに外来の予約を入れておきましょうか。」

薬剤師さんからの丁寧なアドバイス

化学療法センターでベッドが空くのを待っていると、若くて可愛らしい薬剤師のH先生が話しかけて来てくれた。

H先生:「Luiさんですか?初めまして。私は薬剤師のHです。婦人科の先生から副作用が強く出てしまっていると伺ったのですが、良かったら少しお話し伺えますか?」

私は投薬期間中の吐き気と頭痛、休薬期間中の口内炎と頭部の皮疹の話をした。

H先生:「副作用が結構強く出てしまっているようですね。吐き気どめを前回より多く出しておきましたので、吐き気の方はそちらで様子を見てみてください。」

それから、口内炎については以下のようなアドバイスをしてくれた。

  • 投薬期間中から、歯磨き粉は低刺激のものに変更する
  • 歯ブラシも、毛足が柔らかく毛の長さが均一の物を使う
  • 口内炎が出来始めて来たら、歯ブラシ・歯磨き粉は使わずに、専用の口腔ケア用スポンジを生理食塩水に浸しながら優しく歯を拭くようにする
  • つい最近、「エピシル」という口腔ケア用の新薬の国内販売が開始となった。口内炎が発症してしまった際、この薬剤をスプレーすると膜状に患部を覆い、痛みを和らげる効果がある

私は口内炎が出来てからも、電撃のように沁みるが無理に通常の歯磨き粉を使って磨ける範囲は磨くようにしていたが、この「沁みる」という刺激自体が口内炎を酷くしてしまうので逆効果だそうだ。

生理食塩水でこまめに口をゆすいでいれば大丈夫なのだそうだ。

その日、早速薬剤師さんオススメの「ペプチサル」の歯磨き粉を買ってみた。

確かに通常の歯磨き粉のような強力な清涼感は無く、子供の歯磨き粉のような優しい感じの味だった。

私個人としては強力な清涼感の味が好きなので物足りなさは感じたものの、いざ口内炎が始まってみると、この歯磨き粉は大変重宝した。

薬剤師さんオススメの低刺激歯磨き粉

エピシル口腔用液

帰り道、H先生に教えて頂いた口腔用の新薬、「エピシル」について早速調べてみた。

販売元はソレイジア・ファーマ。

聞き慣れない製薬会社だと思えば、2006年創業と、新しい会社のようだ。

そして肝心の「エピシル」だが、日本では18年5月16日から国内販売開始となっている。なるほど、確かに新しい。

製品情報 詳細 エピシル® 口腔用液 | ソレイジア・ファーマ株式会社
製品情報 詳細 エピシル® 口腔用液│ソレイジア・ファーマのコーポレートサイトです。 がん治療及び抗がん剤の副作用に対するサポーティブ・ケアに特化した医薬品及び医療機器の開発・販売を手がけています。がん領域のスペシャリティ・ファーマ。

とはいえ、医師に処方してもらわなければ入手出来ないため、翌日の診察でまずは婦人科の先生に相談してみることにした。

ペースダウンしたクライオセラピー

前回、口内炎予防のために実施したクライオセラピー は、結果的には喉の痛みが緩和されたので、多少は効果があったと自分では思っている。

しかし同時に氷や氷水の摂り過ぎで胃を痛めてしまったことと、味の無い氷や氷水に対して吐き気を催すようになってしまったので、前回のように絶やさず口の中に氷を放り込むことは難しくなっていた。

口の中を冷やすことを考えれば、アイスでも良くないか、と考えた私は、帰りのコンビニで懐かしの「アイスボックス(グレープフルーツ味)」を買い、帰りの電車でも舐めて帰ることにした。

これはイケた。

冷やさないよりはマシだろうと思い、今週はこの方法で試してみることにした。

投薬後の体調

これまでは投薬初日は元気でピンピンしていたが、この日は初日の午後から既に頭痛が始まり、フラフラと目眩がしていた。

また、猛烈な睡魔に襲われ、夕方はほぼずっと眠っていた。

18年7月24日 MTX投与2日目

翌日は37.0℃と微熱が出ていて、やや気分も悪かったが、頑張って病院へ向かった。

エピシル、病院データベースで見つからず…

この日の担当医はしっかりしていそうな若い女性医師だった。

先日薬剤師のH先生に教えてもらった口内炎用の新薬、エピシルについて聞いてみる。

担当医:「ふ〜ん、そんな新薬があるんですか。」

と言い、おもむろにキーボードで薬剤名を叩き、データベースで探しているようだった。

担当医:「あれ、出てこない。エ…エピ?薬の名前、何でしたっけ?」

私:「エピシルです。国内販売されてまだ間もないようですよ。」

担当医:「エピシル…う〜ん、出てこない。もしかしたらうちの病院のデータベースにはまだ反映されてないのかも。」

アズノールやハチアズレうがい液のように、エピシルも婦人科で処方してもらえたらラクで良いなと思ったのだが、どうも婦人科の先生では見つけれらないらしい。
(科ごとに薬品データベースの閲覧範囲に制限がかけられているのだろうか?)

残念ながら、やはり副作用ピークの時にはるばる電車に乗って口腔外科を受診する以外、エピシルを入手する方法は無さそうだった。

薬剤師H先生による口腔ケア指導

この日も化学療法センターにH先生がいて、私が入るとにこやかに声をかけてくれた。

H先生:「今日、詳しい口腔ケアの方法の説明を印刷して持ってきたんですよ。」

と言い、生理食塩水の作り方や口腔ケアスポンジによる歯のケアの仕方などを、実際にスポンジを使って使い方を実演して見せてくれた。

…化学療法の場合は医師よりも薬剤師さんの方がよほど親身になってくれる。

第4クールと言わず、初回の時点でH先生にお会いしておきたかった。。

投薬後の体調

この日は吐き気どめを飲むタイミングが良かったのか、やや気分の悪さはあったものの頭痛は無く、ずっと起きていることができ、昼食も夕食も、少なめではあったがきちんと食べることができた。

18年7月25日 MTX投与3日目

この日、朝起きた時には気分はそれほど悪くなかったが、調子に乗って普段と同様の朝食を食べてしまったために朝食後から酷い吐き気に見舞われた。

それでも投薬には向かわなければならないため、緊急用のビニール袋を握りしめて電車で病院に向かった。

幸い、行きの間は堪えられた。

病院に到着した後、診察待ちをしている間に体が火照ってき、吐き気が酷くなってきた。

精神的な要因も絡み、化学療法センターのフロア全体に漂う、何とも言えない薬品臭に対し、完全に拒否反応が出るようになってしまった。

エレベーターの扉が開き、あの香りが漂ってきた瞬間に思わず胃の中の物が逆流してきたが、涙目になりながら堪えた。

とにかく一刻でも早くこのフロアから逃げ出したいと、注射を打たれたら速攻で化学療法センターを出た。

あと一分一秒でも長くいたらアウトだったかもしれない。

まだあと2回も行かなくてはならないのが憂鬱だった。

この日はとにかく体調が悪く、帰宅後は頭痛と吐き気で寝込み、夕方以降は嘔吐が続いた。

18年7月26日 MTX投与4日目

この日はさらに吐き気が悪化し、何の臭いにも過敏に反応してしまうため、マスクをつけていった。

しかし、次第にマスクの臭いにも吐き気を催すようになり、電車の中で慌ててマスクを取り去った。

新たに処方された吐き気どめ、ナゼアOD錠

この日はもう化学療法センターの階に降り立った瞬間に確実に吐くだろうと思い、診察の際にメトクロプラミドより効く吐き気どめを出してもらえないかと相談した。

すると、その日に新たに「ナゼア」という吐き気どめを処方してもらった。

化学療法センターでは何度も胃の中の物が込み上げてくるのを堪えながら、何とか注射が完了するまでリバースはせずに耐えた。

この時、私は思った。

もう、鼻が、頭が、この化学療法センターの臭いを覚えてしまっている。

もうあと1クールなんてとてもじゃないが耐えられない、と。

逃げ出すようにして化学療法センターを後にし、急いで「ナゼア」をゲットするために院内処方の窓口へ向かった。

薬を受け取るや否や、その場で飲み込んだ。

幸い、ナゼアは水無しでも服用することができ、口の中に入れるとラムネのように溶けていった。

ナゼアの効果はすぐに出て来、家に帰ると気分が良くなり、お粥を一口とヨーグルトを食べる元気が出てきた。

しかし、効果は長くは続かず、夕方には吐き気と頭痛が舞い戻り、その僅かばかりのおかゆもヨーグルトも、全て吐き出してしまった。

そしてこの嘔吐がスイッチとなってしまい、通常より2日早く、口内炎の前兆である喉の痛みが始まってしまった。

2日早く訪れた口内炎症状

喉の痛みと共に、口内炎自体の症状も既に現れ始めた。

口腔内と唇が痺れ、唇の外側の皮が捲れてきた。

それでもまだ固形物を食べることが出来たので、夕食にはいつものお気に入りの冷やしおでんの大根だけ食べた。

18年7月27日 MTX投与5日目

朝には気分がやや回復し、無事に病院に向かうことが出来た。

口内炎は進み、喉が痛み、唇は痺れから痛みに変化して来、唇の皮がベラベラに剥けてきた。

ナゼアは服用タイミングを誤ると効果が半減

この日の担当医に、ナゼアは効きが良かったが、3時間ほどで効果が無くなり、酷い嘔吐が続いたことを話すと、

担当医:「3時間しか効かなかった?うーん、もう少し効くはずなんですけどねぇ。」

と首を傾げた。

昨日は診察後に処方されたから仕方が無いが、この日は投薬前に飲んでしまおうと、化学療法センターへ着くと速攻でナゼアを飲んだ。

この日はまた別の薬剤師さんが様子を伺いに来てくれた。

薬剤師さん:「その後、口内炎、吐き気の方はどうですか?」

彼女に、口内炎が徐々に始まって来ていることと、ナゼアが3時間ほどしか効かなかった話をした。

薬剤師さん:「昨日はどのタイミングで服用されました?ああ、投薬後だったんですね。ナゼアは投薬前に飲むのが正解です。もう飲まれたようなので、今日はもっと効くと思いますよ!」

薬剤師さんの話の通り、この日はナゼアがよく効いてくれたおかげか、頭痛も吐き気もなく、午後はずっと起きていることが出来た。

副作用の本格始動と右胸の痛み・息苦しさ

  1. 口内炎
    夕方から喉がいよいよ本格的に痛くなって来、息苦しさを感じるようになってしまった。
    今回はクライオセラピー をしっかり実施せずに氷水で定期的に口の中を冷やす程度だったため、きちんと実施していた第3クールよりも喉の痛みが酷くなってしまったようだ。
  2. 皮疹
    頭部の湿疹も現れ始める。
    今回は額から顔の両横、耳の後ろから首にかけて、さらには首から左胸にかけて、広範囲に湿疹が現れ、不快な痒みとの闘いが始まった。
  3. 右胸の痛みと息苦しさ
    原因は分からないが、右胸の上側が鈍く重く痛み始め、喉の痛みも重なって息苦しさを覚えた。
    肺の痛みかと思ったが、呼吸に関係なくずっと痛むので、どうも筋肉のようだった。
    腰の筋肉注射が、今度は胸に来たのだろうか…?


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