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胞状奇胎と侵入奇胎の治療についての最新情報

胞状奇胎・侵入奇胎
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胞状奇胎・侵入奇胎・絨毛癌。絨毛性疾患に関する様々な研究

絨毛性疾患に関する論文は、次々と発表されている

私が侵入奇胎の追加投薬回数の根拠になる情報を探していた際、WEBサイトとして綺麗にまとまっているものよりも、論文であれば、もっと新しい情報が手に入ることに気が付いた。

残念ながら私が求めていた侵入期待のダメ押し回数についての情報は得られなかったが、それでも興味深い情報が色々と見つかった。

胞状奇胎や侵入奇胎の治療で不安を抱えている方の役に立つ情報もありそうなので、ここで紹介しておこうと思う。

胞状奇胎・侵入奇胎の統計データ

参考資料:第68回日本産科婦人科学会 専攻医教育プログラムより

http://jsog.umin.ac.jp/68/handout/4_1Dr.Usui.pdf

胞状奇胎の年間の患者数は?

答え:日本全国で年間2,000例程度
※2013年実績

実は、日本には「絨毛性疾患地域登録」されている地域というものがあるらしく、その数は都道府県レベルで22地域(1道21県)。

約半数程度の県(道・都)しか登録されておらず、しかも東京都は登録地域に入っていないらしい。

上記の数は、登録されている1道21県の年間症例数が約1,000程度なので単純に倍で算出されているらしいが、都道府県別人口ランキング1位の東京、3位の大阪府、5位の埼玉県など、TOP5の都道府県のデータが抜けているので、本当に単純に2倍なのかが気になるところだ。(私個人としてはもう少し多くなるのではと予想している)

侵入奇胎の年間の患者数は?

答え:日本全国で年間200例程度
※2013年実績

これも同じく絨毛性疾患地域登録されている22地域(1道21県)から類推した数字のようだ。

つまり私を含む侵入奇胎の患者は、全国でたった200人しかいない希少な症例サンプルと言える。
(全然嬉しくないが)

胞状奇胎の症例はここ20年で半減?

参考資料:日産婦誌56巻9号 「絨毛性疾患の基礎知識」より

http://www.jsog.or.jp/PDF/56/5609-660.pdf

日本における胞状奇胎の半減

日本では、1975~2000年の25年間で胞状奇胎の発症率が出生1,000に対して約3.0か ら約1.5へと半減したそうだ。

東アジアでも最近30年間で約3分の1に減少

欧米に比べ、東アジアの胞状奇胎の発症率は2〜3倍高いと言われているそうだ。
(トップはインドネシア。一番少ない国はパラグアイ)

しかしその東アジアでも最近30年間で3分の1に減少しているそうだ。

世界的な減少の原因は社会的要因?

この資料では、胞状奇胎を引き起こすリスク要因として、以前の記事で私が挙げた項目よりも多くの要因が挙げられている。(具体的には、環境因子やタバコなども危険因子になるらしい

胞状奇胎のリスク因子

  • 年齢
  • 遺伝的要因
  • 食事と栄養
  • 環境因子
  • タバコ
  • 避妊薬やホルモン環境

この中で、この短期間での激減の理由は、経済状況の向上による食生活の改善、教育ならびに医療の向上が考えられるらしい。

…この飽食の時代、私は仕事の忙しさに任せてコンビニ食や外食生活を続け、時代に逆行する食生活を送ってきた。

胞状奇胎の原因①でも挙げたが、特にβカロチン(人参やモロヘイヤ)など、忙しくしていた過去5年間で、十分な量を摂取したと言える日は、数えるほどしか無いかもしれない。

自分が犠牲にしてきた「健康」というものの重みを、改めて痛感させられる。

「環境因子」にしてもそうだ。

起きている時間以外はパソコンと睨めっこする生活や常にストレスに晒される環境。

精神を病まなくても体のどこかに支障が生じてもおかしくない。

卵巣嚢腫を患った時点で気がつけば良かったのに、それでも反省せずに仕事第一優先にして食事と睡眠を後回しにしたツケがこんな形で回って来た。

侵入奇胎の寛解後にhCGが上昇した場合、「侵入奇胎の再発」ではなくもう絨毛癌として扱われるらしい。

反省して改めなければ、次に待っているのは癌。

今度こそ、それを心に留めておこう。

侵入奇胎の治療について

侵入奇胎の治療でも、私は疑問や不安に思うことが多々あった。

以下は侵入奇胎の治療について私が調べた情報である。

MTX 5-Day法の1回分の投与量は?

患者にそこまで教えても仕方がないと思われていたのか、私が自分から聞くまで、一度の注射でどれくらいの量のMTX(メトトレキサート)が自分に注射されているのか、教えてもらえなかった。

ガイドラインには「20mg/回を5日間連続で投与する」と書いてある。

が、私は入院前に投与量を決めるために体重を測らされた。

その際はそこで決められた自分の投与量はあまり気にならなかったのだが、第3クールが終わってhCGがカットオフ値になった時、体重も減少したし、少しでも副作用が弱くなればと、ダメ押しでは投与量を減らせないかと病院に交渉してみた。

しかし、その時の医師(前記事でのS医師だが)には

「実は体重がどれくらい減少したら投与量をどれくらい減らす、といった基準はないので、投与量は減らせません」

と言われたのだ。

これには私は「???」となった。

入院前に、確かに「投与量を決めるため」と言われて体重を測ったのだ。

納得できなかったので、自分で調べることにした。

すると、ちゃんと体重を元にした投与量が決められていた。

0.4mg/kg、つまり体重1kgに対して0.4mg

なので、20mgは体重50kgの人の場合ということになりそうだ。

この式が正しいか確かめるため、私は別の医師が担当医だった際、一体自分には1日何mgが投与されているのか尋ねてみた。

すると、ほぼこの式の通りだった。

その時の担当医によれば、この投与量が「その体重の患者に投与できる最大量」らしく、肝機能や腎機能への影響度によっては減らすこともあるらしいが、薬剤の効果を最優先にするため、よほどのことが無い限り減らさない方針らしい。

参考:

絨毛性疾患 - ある産婦人科医のひとりごと
1.絨毛性疾患の分類絨毛性疾患は病理学的、臨床的に・胞状奇胎(全奇胎、部分奇胎、侵入奇胎)、・絨毛癌(妊娠性、非妊娠性)、・PSTT(placentalsitetrophoblastictumor)、・存続絨毛症(臨床的絨毛癌、臨床的侵入奇胎、奇胎後hCG存続症)の4つに分類されている。胞状奇胎、絨毛癌、存続絨毛症:細...

MTXの薬剤抵抗はどのように判断されるのか?

侵入奇胎の化学療法の第一薬剤として使用されるのは、脱毛もなく、嘔吐も比較的少ないメトトレキサート(MTX)とされている。

薬剤抵抗で効果が薄いか、重篤な副作用が起きた場合にはアクチノマイシンDかエトポシドに変更となる…というのはどこのサイトで調べても共通の情報である。

では、どの程度hCGが下がれば効いていて、どの程度であれば「薬剤抵抗あり」と判断されるのか。

ここで、千葉大学の碓氷医師の研究論文を見つけた。

論文の発表日は2015年12月なので、胞状奇胎・侵入奇胎に関して説明している他のサイトよりもかなり新しい情報だと思われる。

そこにはこう記載されている。

“5-day MTX法の初回クールでhCG値が30%未満まで減少しなかった場合は薬物抵抗有りとみなされ、早期の薬剤変更の指標となり得る”

※上記は私の訳なので、必ず原文を確認して頂きたい。

なお、同じ論文の中には「MTXよりもエトポシドを投与した患者の方が寛解率が高い」とも記載されていたが、エトポシドは…卵巣機能の低下を招いたり、白血病を発病する可能性があると言われているので、出来たら避けたい。。

※参考

DEFINE_ME

その他の最新研究

胞状奇胎の再掻爬手術は必要か

同じく、千葉大学の碓氷医師も参加されている研究の中で、まさに現在、「胞状奇胎の掻爬回数と続発症頻度に関する調査研究」という研究が行われているらしい。

子宮穿孔など、子宮を傷つけるリスクが高い掻爬手術は、1回で済むのであれば1回にしておくに越したことは無い。
(治療費の観点からも。。)

現在は慣習的に2回掻爬手術を実施する病院が多いらしいが、中には1回で終わりとする病院もあるようで、私はこの点もやや疑問に思っていた。

サンプル対象は2014 年 1 月 1 日〜 2016 年 12 月 31 日の3年間に子宮内除去手術をされた方で、その結果を元に2018 年 6 月~2019 年 6 月 30 日の間に研究が行われるらしい。

なので、来年の今頃には「掻爬手術は1回で良い」など、より患者の負担を減らす治療方針に変わってくれるのではと思う。

私の胞状奇胎→侵入奇胎のデータも、将来の研究に役立ててもらえることを願う。

また新しい情報を見つけ次第、この記事も更新して行きたいと思う。

 

 


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